ライフプランを変えていかないと

帰宅した夫から悪い知らせがあると。「来年から住宅補助がなくなる」

なにーー!!?

今のうちの家賃は14万円。そのうち8万円を補助してもらっている。それがゼロになるなんて、年間96万円も支出が増えることになる…。2万や3万の話ではない。私の目算では、この50平米もないせまーい2DKでつつましく暮らして、二人目の子供を迎えるべく貯金をしていくはずだった。それが、家賃補助ゼロ…。実質の減給である。

 

労働組合が交渉してダメだったというのだからもうダメなのだろう。住宅補助がなくなるといっても、入社10年目までは出る。それ以降は給与も増えていることだから、家を買うなりしてくださいということなのだろう。ちなみに持ち家の場合は住宅補助は一切出ない。なので、賃貸と持ち家の間の福利厚生に不均衡はあったのだ。それまでがもらいすぎだったということであきらめなければいけないのか…。

 

とはいえ、どうしよう。「いやなら家を買え」。私はふたつの理由で家を買いたくなかった。

 

ひとつは災害リスクだ。私は東日本大震災で目の当たりにした津波の恐怖から、海沿いの街から引越ししたことがある。そして、今回の台風での河川の氾濫によるこの甚大な被害。自宅のハザードマップは一応チェック済だったが、今後、どこに住もうと予想を超える気象や天災によって家や家財を失ってもおかしくないなと改めて感じた。持ち家にあこがれはあるのだが、災害があっても住み替えることができる賃貸は魅力的である。

 

もうひとつは子供の学校のことだ。私の子供は発達が遅く、まだ幼稚園だが、小学校では通常級に通うのか支援級に通うのかわからない。そして、学校という場所の環境に適応できるかは、多くの場合運だと思っている。担任の先生やクラスメイトに恵まれるかどうか。ダメな場合はさくっと学校を替えるために引越ししたいのだ。身軽でいたい。

 

ふたつの理由と書いたけれど、もうひとつは、私の両親はずっと東京で賃貸暮らししていたため、持ち家をもって地域に根付くということがどういうことかわかっておらず、知らないことだから手を出しづらいのだと思う。何十年もローンを背負うのが恐ろしくもある。地域に根付くというのはどういう感覚なのだろうか?子育てしていると近所の人たちも多少は顔見知りにはなってくる。しかし、あの子はどこどこの息子さん、みたいな距離感で子供を育てるのは安心もあるだろうが息苦しくならないだろうかという懸念がある…。

 

ともあれ、ライフプランを考えなおすときがきた。ぼーっと生きずに、常にベターな道を探っていかないとね。刻々と変わる人生の状況に対応していかなければ。