体調は悪いけど息子との関係は良い

幼稚園が長期休みになり、発達ゆっくりの息子と毎日ふたりきりで家にこもりっぱなし、虐待してしまいかねないと慄いていたが、予想に反して親子関係は穏やかだ。

私の体調が悪く疲れやすいが、息子がかなり聞き分けがよくなったので、一緒に過ごすストレスが少ないのだ。もともと親子ふたりで過ごすぶんには、私が息子のペースに合わせられるし、最近は本人の理解力も上がってきて大きな衝突は起こりにくくはあった。むしろ幼稚園という社会のほうが私たち親子には荒波だった。息子は幼稚園が好きだが、集団活動はあまり得意ではないし、切り替えが悪い。先生の指示もあまり聞いていない、おそらくよく理解できていないことも…。私はそんな息子の様子を見聞きするたびに焦燥感や居場所のなさみたいなものを感じていて、それこそが子育てにおける一番の大きなストレスだったのかもしれない。

今の家に閉じこもる状況を決して歓迎しているわけではない。健康に不安もある。でも、比べまいと思っても息子とほかの子と比べてしまうような機会がなくなり、息子の成長だけを見つめている昨今、私の心はその部分においてのみだが、とても穏やかである。もちろん仮初めの穏やかさだということはわかってはいる。

今日はベネッセ(しまじろう)のワークの整理をしていた。正直、幼稚園に通っているときは忙しく、ほぼ開封もせず塩漬けにしていた。息子がひらがなを嫌っているのに、しまじろうはガンガンひらがなを推してきていてつらかったのもある。しかし、この塩漬けのワーク、引っ張り出してみるとなかなかこの自粛生活に役立つのである。最新号は難しすぎるので、半年とか前のワークをやるのだが、以前なら理解できなかっただろう内容も、理解してきているのを感じる。そのワークが送られてきた当時、なぜわからないの息子を怒ったこともあった。ほんとうにかわいそうなことをした。時間がかかってもいずれわかるようになるのだから、ワークの進捗に振り回されるのはよくない。基本届いたものは塩漬けにして、機が熟したときに息子の前に出すようにしようと思った。

というか、しまじろうは解約するつもりでいた。なぜなら2月からスマイルゼミ (タブレット学習)をはじめたからだ。視覚優位の息子にはタブレットが合っているかも?と試してみたら、案外気に入ってくれた。ご褒美欲しさに毎日少しだがやってくれるし、鉛筆の持ち方をおぼえて、副次効果でスプーンの持ち方も改善してきた。

スマイルゼミ一本でよいかなと思ったけれど、こうも毎日家にこもりっぱなしだと運筆とか工作とか実際に手を動かしてできるワークがあると助かる。来年もしまじろう継続しよう。と思ったら、もう勝手に自動更新されていた。手間が省けて良かったような…。 ただ、しまじろうの困るところはとにかく不要なチラシが多すぎることかな。