季節の変わり目は不調

心療内科のために一時保育を取った。以前通っていた保育園である。そこは定型児のための保育園だった。お勉強に偏ったカリキュラムといい、お遊戯や劇で子供に求められるレベルといい…。それでも、馴染みの場所で、土曜保育には去年まで一緒のクラスだった先生やお友達も運が良ければいる。去年までほぼ話せなかった息子は同い年の子と仲が良かったわけではないが、まったく知らない子よりましだろう。通院が半日かかりのため9時から16時までと長く預けた。楽しんでくれると良いけど、と祈るような気持ちで送り出した。本心を言うと、だんだん話せるようになった息子を見て欲しかったし、トイレトレーニングが完了したのも見て欲しかった。いつもみそっかすで、どこか腫れ物のような哀れみみたいな視線を感じているような気がしていた−そんな被害妄想を、今の成長した息子を見せることにより払拭したかったのだ。私の勝手な期待である。そしてそれは叶わなかった。念のためにと持たせた着替えは2組ともお漏らしによってビニール袋に入れられていた。しかも一回は昼寝後に布団にしたらしい。先生が馴染みの人ではなく緊張したんだろうか。ストレスだったのかもしれない。やはりここは息子にとって居心地がよくないのか-

 

そして、ストレスを感じていたのか?と思わせるお漏らしとは裏腹に、迎えに行くと切り替えができず「もっとしたい!!(遊びたい)」と帰り道ずっと癇癪をおこす息子。初めはもっと遊びたかったね、わかるよ、そうだよね、また会えるからね、また連れて行ってあげる、四時に迎えに行くっていったでしょ、今日はおしまいなんだよ、家に帰っておやつを食べよう…と言葉を尽くしていた私も、だんだんと面倒になってくる。勝手な期待が裏切られたという惨めな気持ちがわきあがってくる。あの保育園ではうまくいかない…イライラしてきて、息子についにぴしゃりと言う。「おしまいって言ったらおしまいなんだよ。もっとしたいって言うのやめて!お母さんもっとしたいっていうの嫌い!」

 

カウンセリングで認知行動療法やACワークなどで怒りをコントロールする方法について話してきたのにこれである。帰宅して迎えに行くまでの時間、ヨガをして心を整えたつもりになったのにこれである。小手先のメンタルコントロール、無力すぎて。